Monday, April 05, 2010

宗教のこと

 
先日、イスラエルからエンジニアが来日した。

あまり敬虔ではないユダヤ教徒でも、鱗のないカニ、イカは食べない人が多い。
しかし、このエンジニアは文字通り何でも食べてくれたので、食事も苦労せずに非常に楽だった。

彼に両親も何でも食べるのか質問してみたところ、両親はかなり敬虔なユダヤ教徒らしく、食べないものの方が多いとのことだった。
彼も子どもの頃は親に倣って、あまりいろいろなものを食べなかったらしい。
親にこれからは何でも食べると言ったら怒られたのかと聞いてみた。
すると、答は意外なものだった。

「何も言われなかった」

ユダヤ教の教えをどう解釈するのかは個人の自由だからということであった。

この話を聞いて、これが宗教本来のあるべき姿なのだと思った。
さまざまな宗教法人の人たちが勧誘しているのを見かけるが、宗教は他人に押し付けるものではない。

彼と話していてそんなことを考えたのであった。
 

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