Friday, October 24, 2008
ラッキーのこと
ラッキーとは、妻の実家で2週間だけ飼っていた犬の名前である。
休みの日の朝、家の近くの公園を散歩していた義母が雨の中ずぶ濡れで木にきつく縛られていたトイプードルを発見した。
少し時間が経ってから、様子を見に行ってみたところ、まだ木に縛られたままで、あまりにも可哀想に思った母は、木の近くにあった電話ボックスに「うちで預かっています」という貼紙を貼り、犬を家に連れて帰ってきた。
飼い主からの連絡もなく、3年前に飼っていたミニュチュアダックスフントを亡くした義父は新しい犬をえらく気に入り、ラッキーと名付けて可愛がっていた。朝には毎日のように遠くまで散歩に連れて行っていた。
ある日の朝、いつものように散歩をしていると、自転車に乗っていた人から飼っていた犬に似ていると声をかけられた。
話を聞いてみると、ぜんそく気味の娘さんが発作を起こした時だけ犬を外に出していたところ、盗まれてしまったとのこと。娘さんたちも大変悲しがっていたそうだ。
結局、ラッキーはわずか2週間だけで本当の飼い主の元へ帰っていった。
飼い主の元に戻ることができたラッキーは本当にラッキーだったと思う。
ちなみに、ラッキーの本名(?)はラッキーと一文字違いの「ロッキー」だった。