Saturday, October 22, 2005
ジャイアンツ考
今日、千葉マリンスタジアムで開催された日本シリーズ第一戦を見て、プロ野球について考えてみた。
マリーンズもタイガースもファンと一体になり、一緒に試合をしているという印象を強く持った。
また、両チームとも選手同士の仲が非常に良いという印象を持っている。
最近のジャイアンツはこの二点が絶対的に欠けていると思う。今でもジャイアンツのファンはずば抜けて多いのかもしれないが、ファンの応援とは別のところで試合をしているという気がする。
ジャイアンツは日本球界の盟主だと言われる。たしかに、日本で一番長い歴史を持った球団だということはわかる。
しかし、プロ野球で盟主というのは、強いチームのことではないかと思う。つまり、ある特定のチームが固定的に「盟主」と呼ばれているのは非常におかしい状況であるように思える。
たしかに、ジャイアンツは昔9年連続日本一という偉業を達成した。しかし、現在の状況で、このようなことは不可能なことだ。リーグの連覇すら難しい現在に、いまだにV9という過去の栄光に縛られているというのは滑稽としか言いようがない。2年、3年優勝を逃しただけで監督解任というのは、いまだにV9という「過去の栄光」という尺度でしか考えていないからだろう。
ジャイアンツが本当に生まれ変わることができるのは、フロントがV9という過去の栄光を忘れ去ることができた時なのかもしれない。長島さんは去年から続くプロ野球球界のごたごたをどのように考えているのだろうか?
それにしても、今日の試合は見ていて本当におもしろい試合であった。