Wednesday, September 28, 2005
またベストアルバム?
何年も前に解散したわけでもなく、今もコンスタントに活動を続けている B'z が「また」ベストアルバムを出すそうだ。これで3枚目の「ベスト」アルバムというから驚きだ。
この日刊スポーツの記事の中で、この記者は次のように書いている。
CD不況、特にシングルの売り上げが伸び悩む中、各アーティストのベスト盤は好調だ。今年もBoA、ゆず、EXILE、森山直太朗、山崎まさよし、倖田來未らがベスト盤を発表。いずれもヒットした。B’zは98年に2枚のベスト盤「Pleasure」「Treasure」を発表した。「Pleasure」は590万枚で歴代ベスト盤売り上げ1位、「Treasure」は500万枚で同3位。驚異的なセールスは社会現象ともいわれた。
この記者は、下手に B'z のベストアルバムが売れてしまい、日本のレコード業界でのビジネスモデルが変わってしまったことが、今のCD不況の原因だということに気付いているのだろうか?
B'z のベストアルバムが売れたことにより、レコード各社は、本来であれば活動終了後に発売されるべきベストアルバムを活動中でも発売するようにビジネスモデルを変更した。消費者はシングルCDを購入するより、ちょっと待ってシングルCD2から3枚分くらいの金額でその他の「ベスト」ヒット曲も収録されているベストアルバムを買った方が得だと考えるようになった。
CD不況というのは、消費者がCDから離れているからではなく、何も考えずに同じようなCDを乱発するレコード会社自らが招いた事態だということだ。レコード会社がそのことを理解しない限り、CDのセールスが元に戻ることはない。