Friday, September 16, 2005
やっぱり
この郵政改革というのにこれだけ国民がご支持をいただいたというのは、やっぱり全体のカネの流れと言いますかね、これは財務大臣としてのやや表現が強くなるかもしれませんが、全体のカネの流れというものをもっと効率的にして、無駄を省いて、そうして次世代にツケを先送りすることは止めてほしいという多くの国民の気持ちが出ているだろうと思うんです。
(中略)
ただ、潜在的に多くの国民に、しかしまあそれだけで完全にツケを先送りしないというような体質にもっていけるかどうかということは、かなり多くの国民の間に、どこかで増税も必要なんじゃないかという、まあそういう気持ちもあるように、この背景にはあったというふうに私は感じております。
(9月13日谷垣財務大臣記者会見の模様より)
自民党は今回の選挙の争点は「国民に郵政法案の真意を問うこと」だと言っていたはずだ。
誰が「どこかで増税も必要なんじゃないか」などと考えて、自民党に入れたというのだろうか?
今回の選挙では総理大臣のパフォーマンスに騙されて、結果的にこの国の将来、自分たちの今後の生活のすべてを自民党に白紙委任してしまった人たちが大多数だったというわけである。結局、それが自分たちの首を絞めることになるとは夢にも思わずに。
こういうのも、平和ボケして危険を察知する感覚をなくしてしまった日本人の危機管理意識の欠如の一つの現れなのではないだろうか?
どこかで、民主主義では独裁政治はできないと書かれていたのを目にした。Wikipedia でアドルフ・ヒトラーを調べてみると、まるで今の日本と同じような状況ではないかと感じた。(「総統就任」の項)
先のことを何も考えずに、パフォーマンスに騙されて、必要以上に一党に力を与えてしまった。
「後悔先に立たず」である。