Monday, July 11, 2005

チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」

 
このところ、久しぶりにクラシックづいている。

先週、何の気なしにCD屋で目についた小沢征爾&ボストン交響楽団の「悲愴」を買ったことで、懐かしの曲「悲愴」熱が再発してしまった。

今までぜんぜん知らなかったのだが、カラヤンは「悲愴」が得意なレパートリーだったようで、生涯に7回もレコーディングしていたそうだ。家にあった30年前に購入したカラヤン&ベルリンフィルのレコード(CDではなくレコード。録音は1964年)を聴いていたら、カラヤン&ベルリンフィルによる他の演奏も聴きたくなってしまった。

で、アマゾンでチャイコフスキー交響曲第4、5、6番(CD2枚セット)を購入。第4、第5は初めて聴くのだが、「白鳥の湖」など他の代表作を彷彿とさせる美しいメロディが随所に現れていた。この「悲愴」は1966年録音。

今日、近くのCD屋でカラヤン&ベルリンフィルによる「悲愴」の最高傑作と言われる1971年録音のものを発見し、これも購入。これは本当に素晴らしい演奏。(こんなに素晴らしいCDが1,300円という価格で販売されているというのが信じられない)

比較的新しい録音とは言っても、やはり30年以上前のもので、アナログで録音されているものをデジタルマスタリングしているのだが、同じようにデジタルマスタリングを施している1966年盤よりずっと音が良い。このCDはEMIから販売されており(前述の3枚はグラモフォン)、マスタリングは The Beatles が使っていたことで有名な Abbey Road Studios で行ったらしい。その辺が音の違いとなって現れたのだろうか。

現在、5種類の「悲愴」があり、どれも素晴らしい演奏だが、演奏以前にチャイコフスキーの作曲した美しいメロディーが私の心を捉えて離さないのであろう。機会があれば、1976年盤、そしてカラヤン最後の録音であり、名盤として名高いウィーンフィルとの1984年盤もぜひ耳を傾けてみたい。

日本では Pathetique に「悲愴」というタイトルが付けられているが、元のロシア語にはそのような意味はないらしい。ロシア語では、「情熱」という意味らしい。この曲の初演の1週間後にチャイコフスキーが亡くなってしまったこともあり、このような日本語訳がついてしまったのであろう。
 

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