Monday, January 09, 2006

言語教育一考

 
英語教育に関して言うと、日本ではなぜかネイティブは絶対という風潮が強い。
あまたある英会話教室のうたい文句は「我が校は100%ネイティブ教師」だったりするし、人材募集の記事を見ていても、ネイティブであることが条件である学校が多い。

この考え方は間違っている。この考え方を一掃しない限り、日本の英会話力が向上することはありえないと思う。
大学時代、日本語教授法という授業で、先生が「日本語教育は日本人がすべきだと思ってはいけない」と言われた。
その時はよく理解できなかったのだが、先生はおそらくこういうことを言いたかったのだと思う。
たしかに、ネイティブは日本人に比べれば正しい英語を話すことができるであろう。(正しい英語を書けるかは別にして...)
しかし、日本語のニュアンスがわからない人たちが、日本人に英語の持つニュアンスを正しく伝えることができるだろうか? それは無理な相談である。

日本人は英語を話す時は、ネイティブと同じように話さなければいけないと考える傾向にあるように思う。
しかし、海外へ行くと、きれいな英語を話している人の方が少ないというのはまぎれもない事実である。
中国アクセント、インドアクセント、フランスアクセントなどさまざまなアクセントを持つ英語が耳に入ってくる。
そのことを恥じることなく、堂々と話している。要は、発音なんて二の次であって、言いたいことが言えることが重要なのである。

昔、カナダへ出張に行った時、米国人にこんなことを言われたことがある。
「君が英語を話すことができるおかげで、僕たちはコミュニケートすることができている。だから、君が努力して英語を話せるようになったことを感謝しなくてはいけない」
その言葉を聞いて、米国は壮大なる田舎だという言葉の意味がわかったような気がする。

さて、こんなジョークがある。
言葉を2つ話せる人のことは bilingual。
言葉を3つ話せる人のことは trilingual。
では、言葉を1つ話せる人のことはなんと呼ぶか?
答えは American だ。
 

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